1. ブルーベリーサプリメント
  2. 目に関する豆知識・雑学
  3. ≫進化の不思議 目の不思議

進化の不思議 目の不思議

「目」という器官はとても精密な構造をしています。あまりに複雑すぎるせいで、こんな器官が自然に生まれるはずがない、神様や宇宙人が生き物を作ったんだ、なんて言い出す人もいるほどに。

ですが脊椎動物の「目」には、神様が作ったにしては不自然な「欠陥」があるのです。それは『盲点』です。

神様の失敗? ――盲点の存在

人間を含む脊椎動物の網膜には、左右の目にそれぞれ一箇所ずつ、光を感じ取れない部分が存在しています。これを盲点と言います。

喩えるならカメラのフィルムに小さな穴が開いているようなものです。普段の生活で違和感なく見えているのは、脳が自動的に画像処理をして欠けている部分を補っているからです。もしもこの自動処理機能が存在しなければ、私達の視界には小さな黒い点が二つ浮かんでいるように見えていたことでしょう。

盲点ができたワケ


どうしてこんな欠陥が生まれてしまったのか。
その理由は光を感じ取る器官とその情報を脳に送信する器官の位置関係にあります。

脊椎動物の網膜は、光を感じ取る視細胞と、それがキャッチした情報を処理するいろいろな神経、そして情報を脳へ送る視神経などで構成されています。目をデジタルカメラに喩えるなら、眼球がレンズで視細胞はイメージセンサー、網膜の神経はデジカメ内蔵のCPUで、視神経はパソコンに繋ぐケーブルにあたります。

デジカメの場合、レンズ→センサー→CPU→ケーブル→パソコンという順番で物理的に並んでいるので、お互いの仕事を邪魔することはありません。

ところが脊椎動物の目の場合、眼球→視神経の末端→視細胞→網膜の神経→視神経→脳となっています。

視神経の端が視細胞よりも前に出てきてしまっているので、視神経が通っている部分には視細胞が配置できず、光を感じ取れない小さな一点――盲点になってしまっているのです。

これはデジカメとPCをケーブルで繋いだらプラグの先端がセンサーを貫通してしまうようなものです。デジカメならリコールものでしょう。神様の設計にしては少しばかりお粗末な欠陥かもしれません。

盲点の発生は避けられた?

「でも、盲点が発生するのは構造上仕方のないことなんじゃないか? 欠陥なんて言いすぎだろう」そう思う人もいるかもしれません。確かにどうしようもない欠点であるのなら、欠陥と呼ぶのは適切ではありません。

ところが、地球上には眼球に盲点が存在しない動物もいます。イカやタコなどの頭足類です。頭足類の視神経は網膜の外側を通っているので、視細胞の仕事を邪魔せず盲点も発生していないのです。

先ほどのフローチャートでいうと、眼球→視細胞→網膜の神経→視神経→脳という理想的な流れが実現されているわけですね。

脊椎動物と頭足類 どこで差がついたのか

脊椎動物の盲点がある眼球と、頭足類の盲点のない眼球。この違いは一体いつ頃できてしまったのでしょう。

共通の祖先が目の原型を持っていて、枝分かれした後で頭足類は欠陥を克服し、脊椎動物は克服できなかったのでしょうか。それとも逆に、進化の仮定で脊椎動物が目の構造を劣化させてしまったのでしょうか。

実はどちらでもありません。脊椎動物と頭足類の目は、両者が枝分かれした後でそれぞれ独自に発生したものなのです。

両者の目の構造は視神経の位置以外そっくりですが、これはただの偶然。同じ目的のために生まれた器官は自然とそっくりな形になる「収斂進化」という現象の産物なのです。コウモリとプテラノドンの羽の形はそっくりだけどお互い何の関係もない生き物なのと同じですね。

「目」はそれ自体の構造の複雑さだけでなく、他の動物と比較することによっても私達に進化の奥深さを教えてくれる、とても興味深い器官だと言えるでしょう。

おすすめのブルーベリーサプリメントランキング